建物構造体の標準仕様書
建物の構造体についての標準の仕様書を作ってみました。
参考になれば、
こもだ建物標準仕様書作成
簡略していますので、さわりです。
ローコスト住宅の見積の続き(その3)
またまた続きです。
ロ―コスト住宅だと柱はみんな集成材になります。
これは、木片を貼り合せて均一の強度にした柱です。(樹種は大体スプルス)
接着剤を使って貼り合わせているので、JASのホルムアルデヒド放散量F☆☆☆☆以上の規定を受けます。(JASマークと認定番号をチェック、柱に製造者も書いてあるはず。ないのは駄目よ。)
私の仕上表は、土台が桧特1等、柱が杉の特1等にしていたのですが、それはローコスト住宅では無理ですよね。
みんな集成材になっちゃいました。
ローコスト住宅だと、プレカット(柱や梁を工場で寸法通り切ってきて、現場や大工の下小屋できざまない)なので、その方が安心です。
何故って?
そりゃあそうでしょ。木は生きているので暴れます。
だから大工がきざむ時は、木目(年輪)を見るのです。
木表と木裏、昔、小学校か中学校で習った気がします。
柱通り(柱が91センチ間隔で並ぶ通り)には、この木目を合わせるのです。
ドラマの大工の源さんが一生懸命柱を眺めていたでしょう?
そうしないと家が暴れてしまいます。
で、この柱、芯持ち(柱の中心が年輪の中心)なんていくつもありませんので、この木目がわからないと駄目なんです。
へたの方は誰でもわかりますが(誰にもわかるへたの方は使えないよ)、芯に近いほう、わかります?
熟練した大工さんはわかりますが、プレカットばかりで自分できざんだことない人はわかりません。
わかる人はどんどん少なくなっています。
話は変わりますが、私は花粉症です。
埼玉も飯能などは杉の産地です。
埼玉は、建売分譲住宅がかなりの棟数建っています。
けれどみんな集成材です。杉を切ってはくれません。
理由は、安いからとプレカットに木目を見る必要がないからです。
これでは花粉は増えるばかりです。(悲しい〜。)
私達おじさんくらいの年齢になると、天然素材の家が建てたくなります。
そうすると、飯能の杉を切ってもらいます。
今、杉山持っていても御大臣様ではありません。
杉の原木を売ってもいくらにもなりません。製材してなんぼです。
ですから山が荒れます。馬鹿らしくて、枝払いや間引きなどの面倒を見きれません。
それで、国や県から補助金が出ます。今、山の維持は補助金でまかなわれているようなものです。
変な話です。外国から沢山安い材木が入ってきて、それで合板や集成材を作ります。(当然そのままも使いますよ。)
外国からは、「日本人は世界で森林破壊を進めている。」と批判されているのに、国内では手間がかかって原価が高いと言って国産材を使わない。(切り出しが大変)
これって、おかしくない?
で、おじさんたち位の年齢の人が郷愁を感じて、天然素材の家を建てるのが、ちょっと増えてきたので、埼玉の杉も切ってもらえます。
埼玉県「住まいの会」なんかでは、設計の先生が施主様家族を連れて、飯能の山を案内します。
そして、「今、ここの辺りで切り出ししてるでしょう?だから○○さんちのは、この辺りの杉を使うことになるでしょう。」
そうすると、花粉症で嫌々ついてきた人の目も爛々と輝くんですって。
「そうか、この木がうちの柱になるんだ。」って。
そして、製材所を見学して、天然素材のモデルルームを見てくると、もう、わくわくうきうきの状態になるようです。
このあいだ棟梁が来て言っていたのですが、
「どうしたの親方?この近くに仕事?」
「いや、近くの入居者の家の棚を付けて来た。」
「棚付け?」
「うん、お客さんが自分でホームセンターで棚板を買ってきて付けたらしいんだけど、臭くて駄目なんだって。天然素材の家だから、ちょっとでも合板がはいると匂うらしいよ。」
「へえ、そんなもんなんだ。じゃあ、家具なんかも駄目じゃない?」
「食卓テーブルも、箪笥も造りつけにして、天然素材で造ったもん。」
こういう家に住んじゃうと、ちょっとの合板も駄目らしいです。
たしかに、完成見学会に行くと、家中に木の香りが充満しています。いい匂いです。
こういう天然素材の家が多くなると、杉も沢山切ってもらえて、花粉の量も少なくなるのですけどねえ。
でもね、クロスの代わりに全部杉板とか張っちゃうと、やっぱり山小屋みたいになっちゃうんです。
一部屋くらいだといいんですけどね。
珪藻土を塗る?
でも、これも接着剤使いますよね。
この間見に行った家は、クロスの代わりに和紙を張っていた。
このへんは設計の先生の腕の見せ所ですね。
こういう家は坪60万円位します。(設計・管理料別)
ハウスメーカーの家と同じ位かな?
まあ、メーカーによって違いますけど、こんな天然素材の家もいいです。
でもね、大工さんは大変ですよ。
天然素材の家は材料はそんな高いわけじゃないけど、手間がかかる。
床もドアも建具もみんな天然素材なんだから。
で、設計の先生はデザインとか、見た目にうるさいでしょう?
だから、うちにくる親方はいつも現場で設計の先生と喧嘩している。
設計士と喧嘩できるのも腕に自信があるからなんでしょうね。
でも、こういう人はあと10年でいなくなります。
だからこういう天然素材の家も坪60万円位じゃ、建てられなくなります。
だってそうでしょう?
坪30万円台の家を造っている大工さんじゃこういう家は出来ないでしょう?
そうすると宮大工さんみたいな人に頼む?
そしたらうーんと高くなりますよね。
今、天然素材の家を普通の単価でやってくれている大工さん。
もう50代、60代ですよ。
そういう意味では今がチャンスです。
在来工法でも、大工さんがいなくなり、組み立て(工)屋さんになっちゃうんですかね?
とすると、増改築も大変だよね。
増改築こそ、現場できざめる大工さんじゃないと駄目なわけでしょう?
そういうことでリフォームの苦情が多くなって入るわけです。(わかりますよね?)
これからは在来工法は、ローコスト住宅と天然素材の家との二極化になりそうですが、圧倒的なシェアは、ローコスト住宅が持つでしょうね。
そうすると本当の大工さんの家はこの10年です。後は高くて手が届かなくなります。
そう考えると、今、信頼できる大工さんに頼むとお得ですね。
「あなたな〜ら、どうする? ♪ あなたな〜ら、どうする?♪
泣くの笑うの死んじゃうの〜 ♪ あなたな〜ら、どうする? 」(古い、知ってる?)
はい、後輩君はどこで建てるでしょうか?
業者が決まったら、今度は打合せの実況中継です。
でも、ローコスト住宅でやると打合せに参加できないな。
「従兄弟です。」と言って一回は行って見ましょうかね。
でないと、私の二冊目の小冊子本が完結できないもんな・・・・?